



UEDAで学んだことを生かし、卒業後は「コムサデモード」をはじめ、さまざまなブランドを企画し・プロデュースしてきました。私は、ファッションとは服づくりを通して、文化を創造することだと考えています。クリエイティブな企画の作品(商品)があり、ショップという舞台で演出がなされ、販売スタッフという役者によって作品の持つ作者の意図が伝えられること。この一連の流れが完成されることによって、はじめて文化が生まれると考えます。そして21世紀はこの総合プロデュースができる人材が活躍する時代だと思います。

アルチザンは、コムザデモードの30年の歴史を礎とし、物作りの“職人技”を駆使したブランド。
また、「日本の伝統美の追求と静養の調和」をテーマに掲げ、独自の美の空間とともに、世界の通用し西洋にも尊敬される店づくりを目指している。現在は、全国の主要百貨店での単独ショップ展開と、「コムサデモード・プラチナ」ショップにおいて展開。


ファッション専門の学校で学ぶということは、将来この分野で仕事をしたいという意思表示です。好きで選んだ道ならば、簡単にはあきらめないでほしい。服はファッションであると同時に、着るためのもの。いくらデザインが良くても縫製が伴わなければ形にはなりません。学校で身につけるのは服づくりの技術や感性ですが、たくさんの服を見て自分の引き出しを充実させておくことが必要です。好きな服ばかりを見ていても、引き出しは膨らまない。背伸びしながらでも世界の一流を見ることが大切です。そうすればやがて一流である意味が分かってきます。日本のファッション界から、世界の一流ブランドと肩を並べられるデザイナーが誕生する。そんな時代がすぐそこに来ています。

エム・アイ・ディーの一番目の意味を持つM-premierは誕生から20年。お客様を裏切らない働く女性の服が、変わらない人気の秘密。うめだ阪急からスタートしたショップは、直営店はもちろん新宿伊勢丹をはじめ大丸、高島屋、三越、そごうなど全国の主要百貨店で、ひときわ目を引く売場を展開。インポートを圧する存在感と戦略で国内ブランドの常識を変え続けている。


UEDAを卒業して、高校時代から憧れていた「コムデギャルソン」に入りました。学校で学んだマネージメントの発想や専門用語は、販売をするのにすごく役に立ちましたね。でも、ふと思ったんです。ギャルソンの看板を降ろしたら、自分に何が残るのかって。ちょうどインテリアに興味があったので、意を決して転職。これが転機でした。家具作家やアーティストと接することで、「ああ、やっぱりモノが作りたいな」と。ショップの一角で、自分の服を置いてもらったのがきっかけで、今ではブランドを立ち上げるまでになりました。本当にいいものは、100年後も残る。そういう服作りをしたいと思っています。


「CENTER EAST」という自社ブランドで、美術・芸術作品としての服をつくるかたわら、オーダーメイドも請け負っています。美術家・森村泰昌さんの衣装をつくったり、アート関係の方とのコラボレーション作品を制作したり、毎日がとても刺激的です。UEDA時代にはかなり本気で勉強しました。夏休みには毎日デザイン画を描いて勉強し、とにかく人と違うものをつくりたいと思っていましたね。私にとってのファッションとは「自分というイメージを創るフィクション」。布一枚には粋な世界が隠されているんです。これからも自分にしかつくれないものをつねに発信していきたいと思っています。