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東京コレクション2022S/Sコレクションショー

TOKYO COLLECTION 2021

2021/9/2

12:00~

@渋谷ヒカリエホールA

Report

トップクリエイター学科
「UCF」ブランド
プロとしてランウェイデビュー

Rakuten Fashion Week TOKYO(東京コレクション)の舞台、渋谷ヒカリエホールAで発表されたのは、
トップクリエイター学科の学生によるUCFブランド2022 S/Sのコレクションショー 。
UCF(ユーシーエフ)はトップクリエイター学科が毎シーズン持続的にパリコレクションに出展し、この6年間高い評価を得てきた。
一貫して日本が誇る伝統素材にこだわったファッションを展開している。

CONCEPT

Report 01

今期のコンセプト

「Be dignified and freely」

自律した精神と自由で柔らかな思考は対立していない。
これらを慈しみ生まれた素材と形は身体を包み込んで、
強く凛として未来を見つめている。

UCFコレクション動画

UCFコレクション動画(楽天ファッションウィーク公式サイトより)
ムービー : ©JFWO/INFAS.com/ (UCF)

STAGE

Report 02

すべて学生たちが担当

トップクリエイター学科の学生たちが、
舞台設営やモデルフィッティング、会場誘導まですべて行いました。
コロナ禍の中、細心の注意を払い行ったフィジカルショーは、
日本トップの業界関係者にもお越しいただき、多くの観客を魅了しました。

ショー

舞台設営

渋谷ヒカリエホールAの会場をセッティング中。
椅子の間隔、固定、レイアウトまで
自分たちで考えながら進めます。

モデルフィッティング

渋谷ヒカリエホールAの会場をセッティング中。
椅子の間隔、固定、レイアウトまで
自分たちで考えながら進めます。

リハーサル

リハーサルで衣装の見え方や動きを
間近で確認します。

会場誘導

ご観覧いただく皆様の誘導も
担当しました!

リハーサル

ショー終了後、代表3名が囲み取材にも対応しました。ブランドコンセプトや方向性、こだわった素材の話、今後のビジョンなど、しっかり受け答えいたしました★

学生メッセージ

STUDENT VOICE #01

AIRI NISHIGUCHI

トップクリエーター学科3年

愛知県桜台高等学校出身

パリの展示会商品
として展開。

デザインからパターン、縫製すべて担当した作品

左) 経編を使用し、長方形の布をアシンメトリーに差し込み、歩くとなびく立体感を演出

右) ジャカードの生地をたっぷり使った巻きスカートはタック分量を大切にしました。

このスカートのデザインをパンツパターンに変え、経編でパリの展示会商品として展開しています。2つの衣装のうち1つは工場さんへ依頼し、1つは自分で縫製しました。どちらの段取りも経験できたことも良い思い出。

インタビューをみる

多くの方の想いと努力を乗せたショーに感動

とにかく感動しました。自分のデザインした服が東京コレクションに出て、様々なメディアに掲載していただけるなんて本当に夢のようでした。
今回はデザインだけでなくフィッテイングや囲み取材まで経験させていただき、1つのショーに関わる多くの方の協力と苦労、努力を体感しました。それと同時に自分の服を誰かに着てもらえる、見てもらえるという楽しさを改めて実感し、今後のモチベーションになりました。

囲み取材の様子(右端)

デザイン発想の仕方を増やすことができ成長できた!

デザイン出しをする際、UCFブランドを研究し、ショーを想像しながらトップスとボトムスを別々に何通りもデザインし、組み合わせを変えながらショーピースを決めました。初めての方法でしたが、今回のコレクションにはマッチングしてよかったです。それを見ながら先生と話し合いをしていく過程もとても楽しかったです。

ブランド作品の制作過程で学んだ発見

ブランドの研究を通して過去の商品からドローコードの使い方やあきがどうなっているかなど、どこに着目すれば特徴がつかめるのかなど、特徴の掴み方、研究の仕方を実践で学べました。
また普段の個人制作とは違い協調性も必要で、後回しにしたり曖昧に済ませたりせず、しっかりとコミュニケーションをとる大切さを実感しました。

トップスとボトムスを別々に提案

3年を通して苦手だったデザイン発想を克服

高校でもファッションを学んでおり、苦手だと感じていたデザイン発想を克服したいという思いでこの学科に入学しました。苦手と毎回向き合わなくてはいけないので、つらい時もありましたが、クリエイションテクニックの授業やプレタポルテ展などを経て、現在では自分なりの発想方法、デザインの詰め方が身に付いたと思います。
今回のコレクションでも回りが複雑なデザインを出している中、自分の作品はシンプルすぎるかなと感じていたのですが、先生の「そういう作品があるからこそ全体がまとまるんだよ」という言葉に、とても安心できました。無理に複雑なデザインを考えようとせず、このままシンプルな中にある美しさを追求していこうと自信が持てました。

会場では運営にも携わる

将来はブランドを立ち上げたい!

デザイナー、パタンナーどちらにしても経験と技術が必要な仕事なので、まずは経験を重ね、その後タイミングがあれば自分のブランドを立ち上げてみたいです。チャンスがあれば逃さず挑戦しようと思います!

STUDENT VOICE #02

KEIGO YAMAUCHI

トップクリエーター学科3年

兵庫県立須磨が丘高等学校出身

学生ではなく
プロの一員という気持ち。

デザインからパターン、縫製すべて担当した作品

左) 播州織の素材感を大切にしながら、Tシャツのパターンをベースにしギャザーで寄せて作りました。トップスは4way着用方法があります。生地の分量は多いけど、見た目はスポーティで軽やかなドレスに仕上げました。縫製は工場へ依頼しました。

中と右) 端材を組み合わせて作りました。パーツをボディに添わせながら、組み立てを考え、イメージしながら作りました。右は有松鳴海絞りがメインです。

インタビューをみる

とにかく楽しかった!

服作りが好きなので、デザインを考えているときもパターンを作っているときも服を縫っているときも、ずっと楽しかったです。そして本番はライブが終わったような感覚でした。コロナ禍の中でもこのような貴重な体験をさせてくださった先生方に本当に感謝です。

パターンを模索中

個人で作るという経験値が上がったと思う!

1年生の時はみんなで一緒に頑張るという経験、2年生になって今回は個人で競うという経験ができました。またコレクションのデザインが初めてだったので、UCFブランドのコンセプトで自分らしいデザインを探すことに苦労しました。既存のパターンを応用する方法ではなく、新たな発想でパターンを作る方法を模索しました。春休み中は、神戸ファッション美術館のギャラリーにこもり、リサーチをたくさんしました。

左:4wayの着方ができる作品/右:素材の見せ方を工夫

プロ意識が芽生えました。

コレクションには多くのプロたちが関わっており、みんなで一丸となって良いものを作ろうとしている雰囲気は緊張感となって会場を包んでいて、学生ではなくプロの一員という気持ちが芽生えました。

自分の服作りを追求していきます!

2年生になって改めて周りの環境に恵まれているなと感じました。その一つとしてクラスメイトたち。いろんな人がいて、いろんな刺激を受けられます。1年生の時は憧れていた服を作りたい思いが強かったですが、今は自分の戦えるフィールドで、自分なりのデザインを極めて服作りがしたいと思っています。
次はLVMH(ルイヴィトンモエヘネシーグループ)主催の公式コンテストのために、自分の服作りで戦いたいと思います。

ファッションウィーク中に
スナップ撮影されました。
tokyofashionインスタグラムより

ABOUT US

Report 03

トップクリエイター学科とは

日本の未来を担うデザイナーを育成する3年制。
個性に応じた自由な創造性と表現力を伸ばし、世界を見据えたクリエイション力を培います。
2年目にはルイヴィトンモエヘネシーグループ公認のコンペティションへの出場、
3年目にはパリコレクション、東京コレクションなどへの展示発表を実施しています。