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初めて全デザインを担当
これからも選ばれ続ける人でありたい
2021年夏に開幕した四季オリジナル演目『はじまりの樹の神話』の衣裳・ヘアメイクデザイン担当として、計56体の衣裳と帽子やアクセサリー類をデザインしました。
衣裳デザイナーとして大事にしたのは、キャラクターにアイデンティティーを吹き込むことです。リアルな生活感とファンタジーさ（少しのウソ）をバランスよく衣裳に反映できれば、この世界観に浸ってもらえると考えました。
そして衣裳メンバーや演者、小道具担当や照明担当それぞれに、服の構造イメージや副資材（ボタンなど）のディテール、なぜこの衣裳なのかを細やかに伝えました。舞台上の通し稽古で、照明のプロが「装置（セット）と照明と衣裳がいいバランスだ」と言ってくれた時、みんなが同じ世界観で動けていることを実感しとても嬉しかったです。
まだ世に出ていない演目を、仲間と手探りで創り上げたこの経験は私の宝物です。本当に疲れましたが、初日のお客様の反応を客席で感じ、感動で胸がいっぱいになりました。
私の夢は0から１を作れる人であること。今後もクリエイティブを磨いて選ばれ続ける人でありたいと思います。